北
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アナ 。デヴィド達にサンチアゴから巡礼北コースの逆ルート、ヒホン コバドンガ、そしてこの町か村か?サンテリヤーナ デ マルまであっちこっちとドライブ旅行を楽しんだ。北のコースは北大西洋、カンタブリ湾沿いのコースでどこも明るい。何もかにもが明るいのだ。と、思った。実際はカンタブリ湾からの低気圧が南に下る際、山脈を乗り切れないで、殆どが雨となって、年間降雨量はスペインンでは一位だそうで、従って薄寒く暗い日が続くこの地方だそうだ。幸運にも私たちはそういう憂き目にも合わず快適な旅を続けさして頂いている。北のコースはヨーロッパの夏のバカンスの地として有名だ。しかしこの街、サンテリヤーナは何としたことか?数100年タイムスリップしてまるで、アリスにでもなった様だった。小雨も一寸あって一層暗い。幸か不幸か私達はこの村に入るコースを間違えて入った様でフルボけた村の勝手口からのこのこと入ったとでも申しましょうか?まるでローマ時代かと思う凸凹石畳の道を馬鹿でかいスーツケースを引きずってヨタヨタと宿を探して歩いているのも何か時代ボケの感あり。魔法のお婆でも出そうだったが、通りぬけたバルの姐さんの艶っぽさに目が覚めて、ローマ時代を醸す教会前の通りで巡礼のイタリア娘と話しているうちに現実に戻ったという、そういう場所でした。サンテレヤーナは。
アナグラの中でアリスと暫くの懇談もいいかな?という気もしないでもないが。
ところが、村中を散策するうちに、いわば、客室から玄関方面に進むと、なんと、洒落た街並みが続くではありませんか。町だったのですね。笛も吹きましたし、勿論ビールも飲んだし、ちょっと古ボケましたが、不思議なサンテリアーナ デル マルでした。