和尚のつぶやき

巡礼   鍵

このドアはスペイン中にあるドアの完成度から比較検証すると、こんなこと言うとバチが当たるかもしれないが、下の下のランクか?私はこのドアの品評をしている訳では無い。この国の民族は、、イベリア系、ケルト人で5、6の民族で構成されている。
いずれの民族の家の入り口門はこりに凝っている。お寺に担いで持って帰りたいものばかりである。そんじゃればなんでこんなドアを掲載したかと疑問に思われることでしょうね。この写真からは門なのか、ドアなのかよく分かりませんが。何れにしても鍵は必然です。ご覧ください。鍵穴にあるプレートを。残念ながらこのプレートも駄作です。問題は形です。十字架は誰でも分かります。下の形は何に見えますか?
ハートと言った人もいます。そうかも知れませんね?
私は心臓かと思いました。この国はキリスト教の国です。今でも国教でしょうか?
家に入るには鍵を開けねばなりません。開ける理由は、家の中は暖かい。楽しい。幸せ。良いことばかり。それが家なのですねえ。十字架の下のデザインは心なの心臓なのか、判断はつきかねませんが、この鍵を開けて貴方の心の天国を見つけなさいと示唆しているのかと思います。この鍵を開ける時は必ず貴方の心の鍵を開いて神の御心を信じなさい。と、この鍵穴は言っているのです。
イエスはペトロにこの鍵を与えました。12人の弟子の中にあってあえてペテロに与えた理由は一体なんだったのでしょう?彼は他の弟子と比べて優秀でも無かったしイエス受難の時にも、私はイエスの弟子ではない。と命乞いをしている弟子です。
イエス復活後の彼の徹底した信仰と布教の様子は、ものの本でも明らかです。イエスはそれを見通して、ペテロに「天国の鍵」を渡したのしょうか?
先にも書き送りましたマドリードの守護神、サン、イシドロとペテロは似ています。泥臭いかと思うばかりの信仰心、純一無雑。そして、単純の道なのでしょう。
「衆生無辺請願度」は宇宙の願いです。

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