和尚のつぶやき

巡礼  オチェたいおちょ

この様なおばあちゃんは田舎の路地脇には必ずいて心和ましてくれる一時です。写真撮らせていただいてから、おいくつですか?と尋ねたが、中々答えない。通じなかったかと思ってもう一度尋ねたら、「おちぇんたいおちょ」と渋々答えてくれた。「普段は答えないんだよ」と言いたげなふうでちょとお澄ましのご様子です。何回目の巡礼の時もこのおばあちゃんとそっくりな状況で出会って、やっぱり同じ質問をした。やっぱりなかなか答えなかった。60歳ぐらいの女性は歳を若めに見られたいしちょっと若めに言ったりしたり、また反対に70才も過ぎると多めに言って、お元気ですねえと言われるのが一般的であった時代に育った私には、このおばあさんたちは、なかなかの人物である。こういう気概持って生きて欲しい。因みに、私は80才になる一年も前から、80だ、80だと喚き散らして、、同情を買っていた。世間の皆さんには、どの様に感じられたのかわかりませんが、今思うと、チョット恥ずかしいですね。

それは兎も角、何回目かの巡礼で出会ったおばあちゃんは、98才でした。今回のおばあちゃんは88才です。そして私は紛れもなく、 80才です。如何でしょうか?。

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