和尚のつぶやき

巡礼  またもやサンイシドロ教会

  1. lレオン王国の王城を国営で管理するパラドールは実にすっきりとした。シャープなホテルです。今回の旅の最大贅沢と言っていいホテルですね。チョット心身の疲れなどもあって、贅沢な気分でゆっくりしたいもんだと思っていたものの。そうもいかず当地案内のアナの指示よろしく、レオンの街に繰り出しました。
    なんと、またしても最初に行った所が、サン イシドロ教会でした。お昼のミサが始まっところでした。ミサ終わって早速献笛の交渉。
    どうぞどうぞということで、その上、祭壇上の詩篇朗読台。
    ダブルおまけのマイク付きです。この教会も又古い歴史醸し出すシンプルだけど信仰の歴史がぎっちり詰まってる、イシドロの信仰色がありありと映し出された教会です。
    マドリードのサン イシドロ教会の信仰風土と全く同じ様です。これから先の道中でもこの教会ときっと出会うでしょう。シンプルで嘘が無く、神様に対して常に敬虔で謙虚あるイシドロそのものでした。マドリードのイエズス会の追放の歴史を思いながらスペインの首都マドリード、整然かつ独立的でもあるこれらの街の気風を感じつつ、信仰の素人たる私には「おや?」と思う所などもあって興味のたねは尽きません。
    因みに私の知っている日本のイエズス会の活動は上智大学のそれに代表されます。広島音楽大学もあった様に思います。やけに知的集団です。かって私と交わったイエズス会の神父や修道士はもっとイシドロ的で素朴であった様な気もします。
    若い頃、そんな信仰上の基本と言うか本質を浮き上がらせた本を読んだことを思い出しました。それは兎も角もこのイシドロ教会の土着的、母性的信仰の風土に護られて、穏やかに気持ち良く吹きました。その後は、本命のレオン、カテドラルでも吹きました。
    篠笛には不思議な魅力が有るのでしょうか?嬉しい反応ばかりです。
    その夜と言っても10時でもまだ明るいのですが、アナの友達の家に突然のお誘いに乗って訪問致しました。閑静な田舎住居群の中にあって家族一同が快く迎えてくださいました。知ると、其々は近くに住んでいてこの夜の為に集まって下さった様でした。自家製のワイン工房を持っていて 自慢のワインを振る舞ってくださいました。
    勿論お土産代わりの演奏は当然でした。

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