和尚のつぶやき

ブログ再開

この写真は虚無僧です。この写真の御仁はお坊さんかどうかは分かりません。日本には禅宗と言う仏教の一派があって、曹洞宗と臨済宗と黄檗宗の三派が有ります。黄檗宗はどっちかと言うと臨済系で、行動も臨済系の寺院と活動を共にしている様です。今ひとつ普化宗というのがあって、普化(吹け)と言う意味もあってかなきか、尺八を吹くことを持って、修行の手段としております。私の幼少期には虚無僧なる黒い着物に袈裟、虚無僧笠を被って門付けに尺八を吹く人達が有ったのが思い出されます。人達と書いたのは、その人達が本当のお坊さんかよく分からなかったからです。終戦直後の荒れた世相の中に、白衣の戦争負傷兵と共に暗いイメージだけが残っています。そう言う訳で禅宗の坊さんの中には尺八を習う方が比較的多くいます。彼らの習う尺八流派は殆どが琴古流だそうです。禅の奥義の曲として「阿字観」は有名です。この琴古流の登龍門と言うか古典本曲とでも言うべき曲に「手向(たむけ)」があります。亡き人を思う心づけの曲でもあります。篠笛に採譜してもらって只今猛練習。ユウチューブで沢山の人の吹く「手向」を聴きました。この写真のお方の[手向」が一番すきですね。が この様には吹けません。尺八と篠笛の違いかと納得すべきでしょうか?この頃ちっともブログを更新しないと、お叱りの電話がありました。そんな訳で重い手がやっと動きました。ブログの更新方法ももう忘れておりました。

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