和尚のつぶやき

富士山と浅間山

入院の部屋の窓から富士山が見える。私の住んでいる加須市とこの病院のある行田市は隣接しているのではあるが、富士山の展望は随分と違っていて、加須からの眺めの方が断然良い。大きく見えて感動的である。行田にもこの病院よりずっといいロケーションがあるに違いないが、今はここより他に眺める場所がない。富士山を見て,右40度には浅間山。冬のこの季節、地理に疎い人たちは大概、ああ富士山だと思う人が多い。良く見れば判るのだが堂々とした山容は間違っても仕方が無いほどである。この季節、真っ白に冠雪した二つの山は実に堂々としてあっぱれである。多くの点で浅間は富士に遅れを取るが、堂々さでは勝とも劣らぬ気色を持っているように思われるが、皆さんは如何でしょうか?
いずれも何度かの大噴火を起こし、近畿 東海 関東は及ばず、広範囲に多大なる影響を与えていて、それ故におし仰ぐ恐れと崇高の信仰を人々にあたえている。何年か前、浅間山を取り巻く御山の一つ、名前は忘れたけど、へ登ったとき、折々のポイントで眺める浅間山、その山容に圧倒されました。富士山は登ってもさほどのことはありません。けれども眺めるこの山は、誠にスッキリとして、襟を正すかのような父性の御山かと思います。さすれば、浅間山は白きたおやかなる母性を持った御山と申せましょう。とは申せこの二つの山はドカン、ドカンと癇癪持ちで、甚大なる悲劇を我が日本に及ぼしております。それほど遠くない未来には必ずもう一発、ドカンを狙っておるやのような世評です。浅間山の名前の、あ+さ、し、す、せ、そとつく名前の由来は火に由来する、あ+、から名付けられたと、物の本にありましたが、富士山の由来はどうなんでしょうか?病室でぼんやり山々を見ながら入力しています。

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