今回もやって来ました。最西端の岬の突端で、日の入りを待っています。天候のよろしく無いの予想を覆し、雲もすっかり上がり、風もおさまって、海面は誠に穏やかです。海面はに引かれた日の光は、徐々に水平線の彼方に伸びて行き、やがて、太陽と共に静かに沈んでいきます。何でも無いない毎日の営みではありますが、今、この岬の突端でこの時を待っている人びとには、特別な日に違いありません。とは言いながら、静かにその時を待つ人、ワイワイガヤガヤの人、ちょっと一杯ひっかけながら、と多種多様ではありますが、とにかく待っています。そろそろ沈んで来ました。続きはまた後ほど。
結果的には、水平線上に雲の帯があって、日の入りはパッとしない内に終わってしまいました。私も腰砕けのような笛でしたが、吹き終わりました。何とそこには、40日前にバイヨンヌの電車の中から一緒にだったドイツの夫婦がいたのです.
あっちこっちで出会うことはあっても、最初から最後までとは恐れ入ります。この兄弟夫婦は背が高く厳ついのですが、兎に角関西流 にいうと、おもろい人たちでした。出会う度に、わあわあと抱き合っておりました。夕闇迫る最西端の岬でも、周りの人がビックリするような、わあわあの抱き合いっこでした。