和尚のつぶやき

野村小三郎

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<フランスの南、スペインとの国境近く、ピレネー山脈群の最南部に位置する小さな町、アメリー レ バンダという所に行ってきました。ピレネー山脈から流れる川の両岸に点在す村々の美しさは、国の美しい村の認定にもなっています。この町は、第一次、第二次世界対戦時代にはフランスの陸軍病院の療養所のあった所ですが、今は有りません。この町の共同墓地に案内されました。野村小三郎という日本人の墓地です。
大阪の軍部から派遣された10人の中の一人だそうです。天文学を専攻した優秀な若き軍人でした。21歳という若さで亡くなりました。結核です。
坂の上の雲という小説にも出てくる秋山と言う軍人らと同期の日本の軍部の未来を背負ったエリートであったのでしょうか?
いろんな想いを巡らせながら、般若心経と大悲呪、献笛の供養です。
野村小三郎は死期に至ってい、深く神の存在を知り洗礼を受けて亡くなったようです。
若き命では有りましたが、深き命でもあったのですね。

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