和尚のつぶやき

信仰有るや無しや

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Q

<聖トレビオという使徒が街から追放され、この丘に登って跪き祈った跡と言われています。 Astorgaの街が一望の丘です。四年前の事など思い出しながら今回は一気に駆け上りました。 それを記念してか、十字架があります。 自転車の巡礼者が自転車をクルスに立て掛けて写真をとっています。後からやってきたご婦人がその様を苦々しい顔で、そして、なかなかその場所から動かないのに業を煮やしておりました。うちの若いのとペラペラやっていたのです。 注意を促して移動してもらいました。かのご婦人が、カメラで十字架を撮ろうとしましたので、十字架と一緒にとりましょうか?と申し上げましたら、とんでもないという顔をされました。 十字架は神の象徴であり、しもべである人間などと一緒に撮るなんぞもってのほかである、とのご意見であった。然もありなん。 そういう訳で、私は、不意打ちを食らって、神様のお仲間に入れてもらえず、神様お一人の寂しいお写真となりました。 それぞれのサンチアゴの道と言いますから、それぞれあってもいいかなと思いつつ、その道ハズレの巡礼者も垣間見ながらの道中です。 胸のすくようなこのご婦人の様に同意しながらも、一緒に写真ぐらいいいんじゃないの、とも思うのですが?

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