和尚のつぶやき

旅立ち

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古い教会のチムニーには、必ずこのコウノトリが巣を作っています。天敵もいないのでしょうか、どの巣のコウノトリもいたってのんびりです。今はもう巣立ちの頃なのでしょう。巣の上は、場所取りで、せわせわセコセコと活発に動きまくっています。すっかり成長してどれが親かどの子が子供か、遠目には判別出来ないぐらいです。
日本のコウノトリ事情からすると随分と恵まれています。
日本では、スズメがいなくなったという話題は良き聞くことですが、諸事情を考察すれば、当たり前のことで、不思議でもなんでもありません。街 村を問わず、この巡礼路は鳥の数あまたと申しましょうか,眼にする鳥はスズメが圧倒的です。野外で食事をすると、足元までやって来るし、無防備なのは、指先から餌を突っつきます。よく見ると、スズメ 、矢ッ張りそれぞれ形や顔も違うのですね。不思議じゃないけど不思議。余談。
コウノトリ に戻ります。
ドイツの昔話で子供を運んで来るというので有名です。日本のコウノトリとは種類が違うそうですが、形状が良く似ているので、ヨーロッパに生息するこの鳥をコウノトリと名ずけたようです。
赤ちゃんを願っていた夫婦の家のチムニー にこの鳥が、巣を作って子作りを始めました。夫婦はその日から、火を炊くのを止めて子作りを見守ったそうです。無事に子作りを見送って喜んでいると、この夫婦にも子供を授かったという話はあまりにも有名ですね。
サンチャゴの巡礼もなんと、レオンを過ぎてサンチアゴがみじかとなとなって来ました。教会の諸聖人への献笛の効果でもあったのでしょうか、すこぶる順調です。皆さんの祈りの息づかいも聞こえます。有難う。
せば、第3コーナーへ突入。

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