和尚のつぶやき

寒い朝

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今朝の旅立ちは、とても風があり、それに雨の様子もあって油断ならない出発です。
体は寒くは無いのですが、手が冷たくて、一向に温まりません。朝食をとらずに出発したので、最初のバルで朝食を摂りました。それほどの降りでも無かったのに、朝食を摂ろうと思った村の教会の脇からこの虹が立ち上がりました。全く鮮やかに教会から麦畑に見事な半円形です。
そんなに珍しくも無いけれど、ひたすら歩く旅の途中では、意味もなく希望が湧くような、そんな気持ちにしてくれます。
前回とてもきつい登りで苦労したような記憶のオルテガ教会への登りもたいしたこともなく着きましたが、手の冷えは一向に温まる様子もなく、そのまま、教会で奏でた笛の音は、手が硬直して動かず、いかにも寒い音となってしまいました。
これではいかんと、教会横のバルに飛び込んで、ダブルのウイスキーと熱い湯を注文。ぐ、ぐ、ぐいと飲み干すと、やがて、口の周り辺にピリピリと血液が回って行くのが分かります。しばらく経って、手先が暖まって、五本の指が動くようになりました。再び教会に飛び込んで、、屈辱の挽回。今度は良かったようです。このオルテガ教会は、2年前にも修復中でしたが、今回もまだ続いています。根気のいることです。前回 にも書きましたが、誠に簡素で重厚、ほど良き大きさ。教会のお手本と言いたくなるような素敵な教会です。
それにしても、今日はやけに寒い。

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