今回の巡礼のテーマは、勿論、歩くことによって知得る人間の知恵の確認ですが、それともう一つ、篠笛の音色を教会に鎮座されるキリスト様、マリヤ様、諸聖人にお聞かせすることです。
かなり前から、保寧寺でも、篠笛を吹いて、聖務をこなしています。
もともと、禅宗では唐の時代から、尺八を用いて献笛をしていましたから、特段、特殊な事では無いのですが、そうする習慣がなくなってしまったのでしょう。
そういう訳で行き着く村の教会で、献笛の儀を行っています。
そうする事は、巡礼の意味を崩さずに続ける効果もあります。お御堂での笛の響は、よほど下手に吹かない限り、程度の差こそあれ、いずれもまことに結構で、有難い巡礼旅であります。
今回の特別シリーズ、関連写真は、次に続ます。