和尚のつぶやき

また、笛か。

image

本来ならば30キロの行程を強いられる日で有ったが、無理は禁物。本日は、10キロにて打ち止め。アルベルゲの空くのを一時間ばかり待って、荷物を預ける。世界遺産に登録されているナヘラのサン、ミヤンの修道院とボデガス(ワイン工場)、ダビッド、モレノに行くこととなった。アルベルゲからバスで三十分。静かな佇まいの修道院で有ったが、残念ながら時間外のため、院内参観はなりませんでした。穏やかな小庭のバルで 小休止の後、タクシーを呼んでもらって、ワイン工場へ。良く管理されたワイン熟成倉庫内にはぎっしりと樽に詰まったワインが整然と並べられている。酒蔵かウイスキー工場かそれともワイン工場かは、忘れてしまったけれど、モーツァルトを流して酒の品質をあげている様な話を聞いたことがある。で、オリエンタル風の味がつくかもしれないと思い、熟成過程の樽の並ぶ倉庫の中で、又も笛を吹く。教会程の響きは望めないが、まずまずと言うところか。アルベルゲのマリアンの説明では、一杯は試飲できるが二杯目からは有料との話。ところがどっこい、開けてびっくり玉手箱。赤や白、ロゼから更にモアーベターのワインを、惜しげも無く開けてくれます。全部飲みきれないのが残念に思いながら工場を後にする。見学料もワインを4〜5本惜しげも無く開けてくれましたが、未来への投資と言って、快く見送ってくれました。朝方にもワイン工場の前で重役さんらしき御仁に出逢ったとき、写真など撮って下さった時の話では、今年の三月ごろ、日本に商談に行ってきたと言っていました。見学工場の案内の方は、うちの会社はまだ日本に進出はしていないと言っておりましたが、この工場のワインはすでに東洋の音色が染み込んでおります。連続三曲も注入いたしました。そんなわけで、この工場の日本進出は早いかもしれませんね 。日本でスペイン産、ダビッド、モレノを飲むようなことが有ったら、それは、無一の味かもしれませんよ。

追伸
ダッビド、モレノの案内の方に私たちは懺悔をいたしました。何度も書きました様に、何せ小麦畑と葡萄ばたけばっかりも地を歩いています。刈り取られた小麦畑はどうしようもありませんが、九月には収穫を迎える葡萄ばたけの葡萄の実ははち切れんばかりです。出来るだけ見ない様に歩いてはいますが、ふと気が付くと我手中にあるのです。
困ってしまう現状を案内のの社員に懺悔の申し出をいたしました所、まあまあ、そんな事は気になさらず。とのお返事でした。

ページの先頭へ