又々登場、お笛の話 前回のサンチャゴ巡礼の時にも、大活躍の網代傘は今回も恥じることなく堂々闊歩の様は、you look nice の項で既に紹介済みです。それから後も誠によろしい結果を残していることをご参考迄にお伝えしておきます。もひとつ活躍のお笛の話もお伝えしなくてはなりますまい。前回多くの巡礼者に心の癒しをもたらした東洋の音色は、やっぱし今回もまたご活躍でありました。巡礼道にある教会だけでなく、ヨーロッパにおける教会のある場所は全ての中心地で一大歓楽地でもあります。そんな訳で大きな教会のある街は、雑踏場でもあって、情緒的にも笛を捧げる環境でもありません。小さな村々に静かに佇む教会や修道院あとなどが祈りの笛を奏でる最高の場所となります。いずれの教会も静かで、守りの方々も快く笛を吹くことを許してくれます。シリウスの村の教会では閉まっている教会の扉をわざわざ開けて下さり、一緒に聞いてくれました。アントニオと言う若い神父でした。一年程神戸に居たことがあったと懐かしく、神戸育ちの私にはこれ又懐かしくうれしい教会と神父さんでした。あるお御堂でのエピソード。そのお御堂は、建築学的にも有意義らしく、カメラマンがしきりに教会内部を撮っていました。そんなわけで、お御堂に入るには、一ユーロ払わないと入れないのです。お御堂の中から妙なる響きの笛の音(私が言った訳ではありませんが、だれかがそういった様な気がするなあ)に入り口で座って聞いていた若い娘がにっこり笑ってアルベルゲに帰ってゆきました。お御堂の中で聞いていたご婦人は、夕食のレストラン出逢ったとき、なんと笛を吹いている写真を頂きたい、ときたもんだ。この事実をしても、 至る所で好評発揮していることをこれもまた蛇足ながら書き添えましてお笛の話はおしまい。