巡礼宿に泊まる人達は、その街で調達した食糧で料理をして巡礼を続けます。我々は、そういう気もなく、時間になると食堂に行きます。町の奥にあって、一寸高級感のある店で、店の泊まり客ニ組だけでした。若夫婦の依頼もあって笛を吹きました。食事が終わった時、若夫婦が赤ちゃんを紹介してくれました。抱っこしても泣きませんでした。写真のおじさんは、オクラホマの人で、今までの道中、追い抜きの出来た貴重な方です。追い抜き地点にあった聖フランシスコ教会の御堂で吹いた「アメイジング グレイス」の笛の音に涙しておられました。夫婦で巡礼を始めましたが、途中で奥さんは、足を痛めて断念。自分は肝臓の具合が悪くなって4日間入院した後、今日まで巡礼を続けています。一緒に巡礼が出来ればどんなにかと思うと、思わず涙が出たのでしょう。兎に角、他言語の氾濫です。夫婦、男、女、老いも若きも、夫々理由を担いながら歩いています。
追悼
巡礼に出る直前に亡くなられたお方が二人有りました。その数日後にまたまた、亡くなられたお方があって、覚悟はしておりましたが、住職を任ずる身にとっては心穏やかではありません。はるか遠く、スペインの北方、レオン辺りより追悼の心を送ります。