ちょっと見づらい写真ですが、奥に十字架があるのがお分かりででしょうか?
小さな祠の中の十字架です。カストロヘリスという村の通りの小さなドア−の奥にこの洞窟はあります。国籍は分かりませんでしたが、自分の名前をMauと言っていました。紹介してくれた日本人は、ちょっと変わった芸術家だと言っていましたが、風態はそのようでした。青い目をした端正な顔立ちの五十半ばの男性です。これもまた変わった庭を持っているから行こうということになって行きましたら、変わっていました。なんの変哲も無い草だらけの庭でした。何の因果か、一緒に草刈りをすることになりました。同行の青年たちは、喜んだかどうかは知りませんが、嫌がりもせず手に傷をしながらやっていました。その間、私は、ペロペロ笛を吹いていました、Mauの家は画廊になっていて、入り口には、sirencio「沈黙」と。中は、彼の作品、サンチャゴに関わる深い心の作品がさっぱりと、数多くなく、飾られていていました。Wild charthと銘打った洞窟の教会も、信仰なき寂れて行く巨大教会に対するものなのかもしれません。彼に言わせると、巡礼は俗化し過ぎてもう信仰の場所では無くなったと主張しております。沈黙こそが巡礼であり、信仰そのものだと。神秘主義者ですね。彼の芸術は沈黙の表現そのものです。
人と接するに言葉あり、神(仏、自分)と接するに沈黙あり、。