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街や村道なら兎に角、山道などにさしかかると、このような道との勝負である。私のようなランニングシューズに近い靴だと、ぴょんぴょん飛び越えられるが、足底は柔らかいので、負担は大きい。登山靴だと、足底のダメージは、少ないが、足先を打ちやすく痛い思いをする。
最初の巡礼の時、カナダの仲代達矢(そっくり)がいっていた。
こんなに道が良くなって、巡礼の深みがなくなってしまった。と。あれから5年、どんどん道は良くなっている。ここまでしなくてもいう細工さえ見られた。仲代達矢の言うように巡礼の質は落ちたのだろうか?などと考えながら、こんなに道が続いたら、たちまち、足はガタガタ、身は、へなへなとなるに違いない。わずか5年前の巡礼と今回の巡礼でも、こんな事を思ってしまうのです。しかしながら、
70もゆうに超えてしまったこの体には、整備された道は有難い。ブルゴスに着いて、入ったバルのカマレロ(店員さん)にレモンビールを注がれながら、巡礼は、一人で行った方がいいと、説得されました。実にその通りである。この店員さんも一回めは友達と、二回めは一人で行った経験をお持ちの方でした。
此処数日、日本人の女性で巡礼の相棒を入れ替わり立ち代り変えながら歩いている、言っては悪いけれど、チャラチャラ様子の巡礼を見ていると、どういう目的で巡礼しているのだろうと考えてしまうのでですが、我が身の巡礼の反省材料でもあります。一途に目的地に向かって歩けますよう、皆さん、祈ってくださいね。