食事の後、ちょうどミサの時間に間に合ったのでミサに預かりました。パンプローナと言う古い街のカテドラルの立派な教会、それに巡礼者もたくさん泊まっているのでさぞかしミサ礼拝者も多いことと思っていたがさにあらず。寂しいばかりの礼拝者とそのほとんどは後期高齢者と言われる人たちばかりでした。
ヨーロッパ全体の現象かと思われます。教会には若い人たちが集まらなくなりました。前回にも感じたことでした。日本のお寺事情と全く同じです。
キリスト教文化圏は成長しすぎて貧しさと、たすけあってゆく慈しみの心が少なくなったのかと思います。日本も物質的にあまりにも成長し過ぎために、貧しさの共有というか。支えあっていく心の豊かさが失われつつある様です。
一度身についた心身の豊かさは削ぎ落には、とても大きな努力が強いられます。普通の生活の中では難しいものがあります。そんな訳でこの旅に出た訳でもありませんが、体力のギリギリ辺りの毎日は、ふと、そんなことを考えてしまいます。