和尚のつぶやき

ご乱心

「やっと秋になった。」そんな感じの今日この頃です。石庭の空が嬉しそうにそう言っているようです。
毎年毎年、尋常じゃない夏をやり過ごす日本です。昔から無いわけでもなかったとは思いますが、こんな暑さで死亡の危機に晒されるなんて、本当におかしい日本となったものです。もっと可笑しいのは、この現象の原因が地球の勝手な変化だと、文句たらたらの御仁のなんと多いことかと、溜息の多いことです。
「 天にツバ吐けば、、、、、、」こんな諺が思い浮かびます。クソ暑い部屋でクーラーもつけられず一人死んでゆく老人の悲劇は、一体天地の為せる技でしょうか? 人間の為せる自らの結果としか思えないのです。私には。
私は今、ニューデリー空港近くのその名も「 ニューエアーポートホテル 」と言う場末の宿屋に一夜を過ごしております。事もあろうになんとお彼岸の入り、その日です。日本の寺事情から察しますと、明らかにこれは、狼藉とか、暴挙の類です。前もってお知らせはしておりますが、正々堂々では有りません。後ろめたさを秘めつつ為せるこの快挙!そんなところです。
去年の9月、デリー空港に着いた途端、40度を超える熱風の洗礼でしたが、この度は、涼風とまではいきせんが、爽やかの一言です。ホテルの部屋もクーラー不要です。持ってきた本も読んでしまって手持ち無沙汰の早朝、5時です。
この国の朝にしては嫌に静かな朝ですどんな天気に見舞われるかお楽しみでずが、今のところ元気。

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