和尚のつぶやき

てんぷら油の廃油車

2014-06-08 06.16.44 

6月7日、菖蒲文化会館で環境省主催の福島原発中間処理経過説明会が在りました。私は出席出来ませんでしたが、加須在住の双葉町町民の移動の御役目を出入りの檀家青年と私のエスティマがお手伝いです。その日一人の青年が一泊しました。仙台にに住んでいるとのことでしたが、関西なまりだし、どういう事情かと伺いましたら、果してこの青年は姫路の出身で想いが在って今は仙台のある病院の一寸改造されたきゅう舎にスタッフ数人と住んでいるそうです。いずれからか車を集めて必要とする場所と人たちに車を配送するボランティアの仕事をしているそうです。そのような仕事の携わるうち福島原発への関心、双葉住民への思い入れが重なって双葉町の人たちにこころの想いが風化しないうちにメモリーとして残したいとの思いから、「今は文集あつめに心が移って言います」と言っていました。いろんな若者が居るもんだと、嬉しい思いでした。写真の車はタイトルの廃油車です。改良され、排ガス規制されたディゼル車はヨーロッパでは普通ですが、日本はどういう訳か、開発も進まぬまま、ガソリンとなり、ハイブリッドや最近は電気オンリーも現れました。彼の車は使われたテンプラ油を布かなんかで濾してそのまま使うそうです。走行に何の問題もないさうです。「和尚さん、使ったテンプラ油残しておいてください」と頼まれました。いろんな青年といろんな車のエピソード。

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