スペイン巡礼

いざ、サンチャゴへ

いざ、サンチャゴへ

昨日のアルベルゲはびっくりしました。とても綺麗です。受け付けの職員は若くて親切です。中の一人は、日本語を習っているといって特に親しげです。
 それはそれとして、部屋を案内されました。なんと、200畳はあるかと思われる部屋を、カーテンが四つの部屋に仕切っています。
一部屋に12ベッド。掛ける4=48。二段ベッドですから、掛ける2=96。100人近くが、一堂に寝るのです。凄いですね。日本の山小屋のようにごちゃごちゃに詰め込んで寝るわけではありません。
整然と区画されている場所に整然と収まるのです。そうですねえ、角型蜜蜂の巣を想像して見てください。私は、蟻の巣を想像しました。巡礼者は、終日ひたすら歩きます。蟻も終日脇目も振らず働きます(そう見えますが、どうなんでしょう)。巡礼者は、疲れて寝入ります。疲れ過ぎて、寝返りをうったり、お気に入りのイビキの合唱、悲鳴に近い寝言もありますが、兎に角寝るのです。蟻さんも寝ます。私は、蟻の夜を見たことがありますが、ぎっしり固まったその寝姿は、兎に角動かない。仰向け、うつ伏せ、有りません。寝言やイビキは一切聞こえませんでした。蟻さんの世界では、そのような下品と思われる行為は、抹殺に価するのかもしれないのですね。今度見るときは、その辺のところもよく調べたいものです。
[余談] 皆さんは、蟻さんが、卵を咥えてせっせと移動しているのを見たことがありますか? 蟻さんは巣を作るとその場所に定住するのは、二週間ぐらいだそうです。巣から(何mか忘れましたが)決まった円周距離の食糧を食べ尽くすと、また、移動するのです。新しい巣に定住した時には、もうすでに次の巣作りは、同時かもしれません。命の全うに全身全霊です。
巡礼の形は、色々あります。それぞれの巡礼者はそれぞれの形で、サンチャゴに向かって真っしぐら。やっぱり命の全うに真っしぐらのように思われます。
 私たちは、今日初めて、神様と仏様の話に触れました。気が熟してきたのかも知れません。サンチャゴ巡礼の道は、正しく赦しの道です。全能の前に己の虚しうさを知り得た時、[貧しき者は幸いなり。]の言葉がよみがえるます。全能の元に己の弱さを知ること、それが、人間の強さだと。信仰の原点ですね。人間も蟻さんも何処に向かって進んでいるのでしょう。神のみぞ知る。で収めて良いのでしょうか?
 サンチャゴまで、すでに100キロは切りました。じゃじゃん!
 サンチャゴに向かって真っしぐら。

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