スペイン巡礼

村の匂い。

村の匂い。

牛馬や羊の糞道を終日歩いております。インドやネパールでさんざん臭ってきたあの臭いです。ツーンと酸味の残るこの臭いは、つけ過ぎた糠漬けの味に似て、漬過ぎきゅうりの好きな私には、もう、臭いでは無く、匂いと言った方が良かろうかと思われます。この匂いに助けられて、今日まで歩いて来れたのだと言ったら、言い過ぎでしょうか?
牧場でのんびりと餌を食べ乍ら、チラリと一瞥をくれる奴、まるで無視を装う奴、わざわざフェンス際までやってきて、親愛の情を示す者。色々います。犬は、田舎に限って言えば、ポメラニアンの散髪無し、大型犬は、殆どシェパードで、酪農で暮らす山岳農家にとっては、なくてはならない牧童犬なのです。ネコのことも言わねばなりません。シャム猫系が多いように思われます。純粋ではありません。その元を尋ぬればそうであろうと思われる程度です。触ってやれば嬉しそうな態度は示しますが、抱こうとすると、スルリと逃げますし、引っ掻きます。要は、何処にでもいる猫です。シェパード犬は、お相手しませんでした。子どもの頃、アモと言うシェパード犬に噛まれた記憶が有って、どうしてもお近づきになれないのです。写真の一団は、突然、村の角からの出現で、ちょっとびっくりです。飼い主のオッカサンは、早く行け、だの、まっすぐだの棒でぴちゃぴちゃ叩き乍ら我が家へと急ぎます。

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