和尚のつぶやき

ないものねだり

私達のステイしている場所はチベッタンコロニーの中にあるので、今泊まっている宿もチベット人の経営です。そんな訳で通りで出会うのもショップの人たちも殆どがチベッタンです。
パラグライダー、トレッキング、キャンピング、フィシング等のレジャーにやって来るのがインド人というちょっと変わったところですが、このコロニイーを外れると、今迄の僅かなインド旅行で知ったインドとは全く異なる、いい意味で静かで清潔感のある森と共存する田園風景があって、心洗われる場所の出逢いに全く嬉しくなりました。
Amit も Meenuもボンベイ 、デリーの大都会で生まれ育って、仕事もこなしてきたのですが、8年前にこの地の誠にささやかな小屋に近い様な簡素で清潔な場所を得て、預かり物のラブラドールのエディと自由気儘に過ごしています。私は、こういうタイプの人達との接点があまり無いので、無い物ねだり的な魅力 を感じますが、「和尚さんこそ」と誰かに言われそう。
日本でも、リタイアの後、然るべき場所を得て暮らしている人は沢山知っていますが、若い時から、物心両面からの自由の最優先を求めて生きている人たちの心意気を知るのも刺激のあるもんです。人生に、不思議三昧を感じているのかもしれません。
物からの欲望、所有欲はきりがないとはというものの、あるところまでいくと、少しは整理もつきそうなきもしますが、心の領域の欲望と不安は果たしてきりが無く、人生続ける限り付いて回る厄介な代物です。般若心経 にあるごとく、「心無罣礙」 恐れなきが故に、と了解出来れば なんて事は無いのだけれど、そうはいかないのは百も承知。
昨夜も何となく不安の気持ちで目覚めたのだが、その不安のネックはバラバラではなくいつも同じ根にある。
まだまだ抜けませんか?と了解して「ぎゃてい ぎゃ諦」と唱うべきの他なし。
お昼は Gurpreet の案内でパラグライダー着陸地点の近くにある南インド料理店に行く。デリー空港 のファースト料理店で食べたのと同じであったが、料理の見栄えと、味は全く違って勿論こちらの方が美味かった。 店は半野外となっていて実にシンプル。トイレに通じる路も未だ造作中。出来立てホヤホヤの落ち着きのない店にもかかわらず、繁盛。全部でなくとも何か一つ、他より優れたものがある。これ、成功の秘訣。
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