和尚のつぶやき

舞姫

 

 

 

 

「舞姫」といえば、皆さんは森鴎外の小説を思い出されるでしょうね。
今回そうはそうではありません。たねを明かせば実は、桜の木の品種名の一つです。
「日本花の会」なるものがあって、創立50年を記念してこの新種「舞姫」が世に出ました。八重の早咲で見栄えのする桜だそうです。咲いている現物はまだ見ておりません。ひょんな具合で若木三本頂く事になりました。
さて、桜はどこで待っていたでしょう?
勿論日本ではありますが、随分と遠いところで待っておりました。
なんと、島根県松江、宍道湖の辺り、どこのどなたかまだ知らぬお方の庭の既に根回しをされて待っておりました。ちょっとためらいました。何故って、あまりに遠い。往復すると1800キロはくだらない距離です。さくらの若木三本のために行くべき距離か?と言うのが正直なところでした。
なんでもご縁、ご縁作り。
頂く事になって、⒈5トンのトラックにおっさんさんが3人乗っての出発です。壮行会でもやってもらいたい様な気持の走行会となって、いざ、埼玉を出発。その夜は雨。横殴りの大粒の雨の中、トラックは走る走る。おっそろしい老運転手。
夜が白みかけて来た頃、車の調子がおかしくなってサービスエリアに突っ込む。そこは京都桂川SA 。FAFに電話するも営業前。2時間ばかりの待機。JAFの親切な若者の、高速を降りて一般道でニッサン修理工場を探すのが一番との提案に従って降りてはみたものの、修理工場は見つからない。とどのつまりやっと見つかったのは兵庫県西宮浜の修理工場だった。急には部品は調達出来ず、半日の時間を要求されたが、とてもそんな時間の余裕もなく結局、騙し騙しの運転で島根までの運転再開となった。おっかなびっくりの珍道中。この修理工場は明日我々の泊まる投宿場と目と鼻の先という妙な感じを引っさげて、JAFの若者の先導で宝塚インターに行く。心配だから岡山あたりまで一緒の行きましょうか?との申し出でに三人のトラック老運転手、ただ感動😚😧
このJAFの青年は殆ど終日付き合ってくれました。加えて修理工場の若き副社長も言葉すくなげの中にいっぱいのサービスの対応にこれまたおじさんたちはウルウルきたのです。不安のなかのこれらの親切と真心はいやが上にも心に響くものがあって、「人のふり見て我がふり直せ」の教訓をペロリと飲み込んだものです
無事に着いた島根、宍道湖の辺り、既に掘り上げて有った桜を積み終る。その上、桜の園の御住人の十分すぎる物心のご芳情を賜わり、恐縮至極の程で、その夜のお泊り、大山に向かいました。
車の具合は明日まかせ。宿坊和尚夫妻の心尽くしの精進料理に舌鼓しながらの般若湯、身体中が鳴りまくっておりました。
帰路、西宮浜修理工場で調達されていた部品の交換を終えて無事帰山。桜の移植も終わりました。来年の春 、 保寧寺の春は一層の春となるに違いありません。メイルで移植の桜の写真を島根に送りました。ご家族の皆さんに喜んで頂きました。
来年6月20日保寧寺の杜、進行報告会をします。篠笛とピアノとバイオリンのトリオコンサートも決まりました。バイオリンはチェコからの助っ人です。お楽しみに。
どこに行っても良縁に恵まれて嬉しい毎日です。皆さんに心からお礼申し上げます。

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