和尚のつぶやき

Never forget.

 

 

この像は何に見えますか?
ウイーンの街の広くもない三角広場の中心に他の像と一緒に置かれてあります。
這いつくばっている人間です。手にはタワシか布の様なものを持っています。
この男はユダヤ人です。何をしているのでしょう?
先の大戦中、ヒットラーは、己の民族的劣等感の無意味なる克服のため、全欧州民族共通の敵対人種ユダヤ人(そんな民族はいないのですが、敢えていうのなら、ユダヤ教を信じて欧州を中心にして世界に散らばっている人々)の絶滅を敢行しました。その狂気の様はご存知の通りです。彼はオーストリア人にもかかわらず、オーストリアを非常に嫌っていました。彼のもともと無い才能はオオストリアでは認められることなく、失意と憎しみを持って、逃げるようにドイツに移り住みました。
彼のユダヤ人狩りは当初、アメリカを含む全欧州から 密かに同調されていた節があります。かてて加えて、キリスト教、特にカトリックは同様の黙認を決め込んでいた様です。
そうでなければ、こんな空前絶後の狂気は成せるはずがありません。
見方を変えるとヒットラーは全欧州に踊らせらに過ぎないと!
ユダヤの民は有史以後とにかく嫌われてきたのです。この歴史を探ると、ため息が深るばかりで心身ともにぐったりとなってしまいます。
あの蛮行は彼一人の狂気がなしたそれではなく全人類が隠し持っている悪業の必然の爆発であった様に思われます。
私は日本人だから関係ないという単純な論理では通用しないのです。
先般亡くなった金子兜太も図らずしも言っておりました。先の戦争時、アジア圏で為した日本兵の性的蛮行は「僕は見たけれど言わない、言えない」と。
本題に戻ります。ヒットラーは嫌っていた祖国オーストリアに入ります。ドイツからオーストリアに至る自分の通る全ての道を最も嫌うユダヤ人に洗わしたのです。犬畜生以下の扱いです。延々と這いつくばって道を洗っている男 の姿です。
オーストリアを祖国とする男の蛮行をオーストリアの民が決して忘れないように、このメモリアルはこの町の中心にあります。

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