和尚のつぶやき

熊野古道❷

2日目は比較的平坦の道のりできつくは無かったのですが、やけに疲れました。宿に到着。ぐったり。3日目は、出発早々きつい登りで、ゼイゼイものでしたが、何とか峠越え。長い下りとなりました。快調に飛ばしておりましたが、最後の小憩の途端、残り数百メートルという所で右足に全く力が入らなくなってしまいました。右足を踏み込むと抵抗感なく身体も一緒にスーと沈んでいくのです。これはヤバいぞと思いながら、落差のある岩場を下ったら、これまた、スーと体が沈んで行きました。一転二転の転げ落ち。もう一転していたら、そのままま崖下へ。偶々止まったものの、転げ落ちるに任すままの状態です。ぞーとした一瞬でした。

此右足は相当前から問題がありまして、朝、目が覚めて、さあ起きようと思っても、足が動かないという事が何度もありました。足が痛いという訳でも無く、唯 さっぱり動かないという現象です。2〜30分位じっとしていると気血が巡って元に戻りますが、どうかすると、3日も動かなくて、ベッドでまんじりともせず這いつくばっている事もありました。何度かその筋の病院にの通った事もありましたが、要領を得ない結果で、お決まり薬剤を貰うばかりで拉致がいかないと言う具合です。
3日目は、朝から雨。足の具合も元に戻らず、この日は、ギブアップということになって、調子の悪いもう一人と今日の宿泊先、十津川までバスでお先に失礼という事となった。二年先にはスペイン巡礼北ルート千キロを目論んでいるのに、出足の悪い熊野巡礼となった。止まった民宿の屋上に誠に素朴なる露天風呂が有って、煌々と輝く月を眺めながらの一風呂は、涙が出そうなほどのウルウル感で、はっきりしない右足を擦りながら見る月は旅の風情そのものでした。
すっかりあがった快晴の4日目。
これまた朝からきつい登り。此巡礼旅最後の果無し峠越え。巡礼仕上げに相応しいお名前の此山は名前に恥じぬ熊野古道の醍醐味を惜しげもなく提供。一行五人の無事の熊野本宮大社詣でを祝ってくれました。
果無し峠最後の部落で迎えた日の出の爽やかな事、山の背を舐めるように攀じ登って、そして、降って行く雲の塊。この旅のハイライトでした。

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