和尚のつぶやき

東安山、保寧寺の杜

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関東、特に武蔵野と言われる地域には田畑の中に多くの山林がありました。其処に住む人間と自然との共有林です。多くはクヌギ、楢等の広葉樹林です。これらの木々は、15〜20年の成長ののち、定期的に伐採され、薪、炭となりました。粗枝は焚きつけ、落ち葉は堆肥となって、武蔵野の林は自然の景観以上の働きをしておりました。
私は、埼玉県新座市の平林寺と言うお寺で修行をさせてもらいましたが、十三万坪の武蔵野台地の林は圧巻であります。 春の新緑、秋の紅葉もさることながら、冬枯れの木立に沈む太陽の圧倒的な感動を今も鮮やかに思い出します。
昔、中国春秋の頃、戦乱に次ぐ戦乱で、さしもの広大な国土もすっかり広漠たる荒れ野となってしまいました。この様を深く憂いたお寺の坊様達は考えました。長く森を保存できる方法を。 仏様の聖地である寺の境内地を林として残しましょうと。
いずれのお寺にも、山号がある由来です。保寧寺の山号は、東安山といいます。
保寧寺境内の北東部の農地が、今まさに宅地化ラッシュの真っ最中です。5〜6年前までの田畑が保寧寺町となりそうな勢いです。そこで、東側農地の一画をなんとか確保しました。 幸いにして、林を護りたい、と言う賛同者のお方が有って、この農地の隣接地も確保出来、宅地化の危機から免れることとなりました。
東安山、保寧寺の杜を広げたい、林を残したい。
そこで、絵葉書を作りました。この絵葉書を買ってくださると、苗木購入一助となります。一本のクヌギの苗木が林を創ります。貴方の林となります。子々孫々この林で憩いましょう。有縁無縁、あまねく人たちのご理解と、サポートを希望します。
絵葉書五枚 2000円。如何でしょうか?
賛同の意は電話 、ハガキ 、メイル なんでも結構です。賛同の士の多からんことを。
平成二七年三月頃、整地完了。 植木開始。
苗木でなくても、記念樹ご希望の方もどうぞ申し出お待ちします。 目の黒いうちになんとか目鼻をつけたいと思っています。

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