保寧寺(ほねいじ)は埼玉県加須市日出安にある臨済宗妙心寺派の寺院です。
開山は鎌倉時代末期と言われており、歴史あるお寺です。
ホームページでは保寧寺の見所をご案内いたしますので、どうぞご参拝の際の参考にしてください。
保寧寺の活動としては座禅会や写経会、仏教講座や御詠歌の会などを行っています。
埼玉県の寺院で座禅会や写経会をお探しのかたは、お気軽にご参加ください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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朝の御勤めにお役立て下さい。
改暦の佳義、まことに目出度く謹んで 貴家ご一同様のご萬福をお祈りいたします。
「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。しかも、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」は、方丈記の冒頭にあるおなじみの言葉です。
と、先ずは、新年らしくもない出だしです。
毎年毎年、進歩を望みつつ、決意のスタートも、新年を迎え、例年乍ら、退歩の年を過ごしてきた観を拭(ぬぐ)い去ることの出来ない憾(うら)み大なる昨今であります。たとえ身に病があろうとも、心まで病ますまい。などと粋がってみたりも致しますが、寄る年波には勝てないと諦めつつある昨今でもあります。
今年の新年の挨拶はやけに湿っぽいと思われることでしょう?そうなんですね。
実を申しますと、コロナ直前に計画していた例の、スペイン聖地巡礼、北コース(千キロ)が、コロナの為、あえなく中止となって、今日に至っております。気持ちは十分ですが、体はヨレヨレです。去年五月、熊野古道中辺路(なかへち)コース、六月青森岩木山でも体力不足の醜態を披露するという誠に惨めな旅でありました。そのうえ、謎の下肢のしびれと痛みで右往左往の数週間などもあって、
かなりスリリング昨年でした。
こんな状態なので、とても千キロを歩きとおすことは無理ですが、集大成の一大行事としてのスペイン、サンチアゴ聖地巡礼のプランを密かにという訳でもでもありませんが練り始めております。
今年八十になる命も、方丈記によりますと、たかが泡沫(ほうまつ)みたいなもんで、然したるものでもないのでしょうが、ちょっと気障な言葉で申しますと、この八十年は正しくこの私の命の息の連続で、「生命があり、息をしていて、意識を持った存在」であったはずです。泡と泡は別物かも知れないが同じ水であるはずだし、しかも、新しい水の参加によって現れては消える永遠の連続であるはずです。さような考え方すると、このわたしの命もきっと他の新しい命の参加を得てより新鮮で新しい命の息となって生きてゆくことに違いありません。どこのどなたとの遭遇かは未知の領域ですが、その新しい命の息が嬉々として連続しているのを信じます。地球世界はつねに混沌の真っ最中です。如何ともすることが出来ません。
皆さまがたがの尊い命の息の連続も良き息と遭遇出来るよう今年も「祈りの心」を継続しましょう。 無一 拝