保寧寺(ほねいじ)は埼玉県加須市日出安にある臨済宗妙心寺派の寺院です。
開山は鎌倉時代末期と言われており、歴史あるお寺です。

ホームページでは保寧寺の見所をご案内いたしますので、どうぞご参拝の際の参考にしてください。保寧寺(ほねいじ)

保寧寺の活動としては座禅会や写経会、仏教講座や御詠歌の会などを行っています。
埼玉県の寺院で座禅会や写経会をお探しのかたは、お気軽にご参加ください。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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朝の御勤め

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ニューヨーク旧大菩薩禅堂 中川宋淵老師

明けまして おめでとうございます。

年が明けると何が目出度いのか?去年の暮れの一日と今年の一日は何が違うのか?十二月三十一日の日の出と一月一日の日の出は何が違うのか?暮に頂く年越し蕎麦(そば)と元日に頂く雑煮はどっちが有り難いのか?などと考えていると、新年を迎える有り難さがしみじみと分かってまいります。

去年は73歳の新年のご挨拶、今年は当たり前ながら74歳のご挨拶。

十三、十四の頃ならいざ知らず、この年になると去年の新年と今年の新年はあきらかに違うのです。

切実に違いを感じるのは体力の変化です。元気にはなっていきません。

色(しき)身(しん)、即ちこの体は成長しそして衰えていく。子供たちが日に日に成長する様に似て、日に日に衰えていくのです。昨年はそういう明らかな違いというか変化をしみじみと感じ、この無常の事実に驚きそして、納得の日々でありました。

そういう意味で、去年と今年は違うのでしょうね。想像を絶する生命体であるこの大宇宙も止まることなく変化しているのです。それが成長か、衰えかは、人間の寿命時間からは、とてもとても推し量ることなどできません。科学的発見で宇宙の神秘のベールが時折開かれる事もありますが、真実は闇の中。

人間にとって真実中の真実は、今、まさしくここに生きている、そして生かされていること。これに気づくこと、これより他にはないわけですね。毎日毎日が変化の中、無常の世界の中で、今、生きている、それが成長であっても、老化であっても。

昨年十一月十六日から約二週間、アメリカに居りました。前半はロスアンジェルス、後半はニューヨ-ク。いずれも電波も通らないかと思われるような山の中。臨済宗系の禅道場があって、アメリカ人にとどまらず全世界から禅男(ぜんなん)、禅女が集まって禅を行じています。ひょんなご縁でこの道場の蠟八接(ろうはちせっ)心(しん)(坐禅行の後、十二月八日の明けの明星をご覧になって、宇宙の真理を悟られたお釈迦様と同じ追体験を目的とする不眠不休の一週間の坐禅行で、昔より、雲水(うんすい)命取りの大接心と言われています)に参加することになりました。若い修行僧ならいざ知らず、「何でそんな老体で」と言うのが大方の意見でした。私もそう思ったのですが、行ってしまったのです。馬鹿ですねえ。

この行は確かに堪(こた)えました。体の節々はガタガタになりました。然(しか)しながらこの山の類を見ない空気の透明度が、毎夜毎夜の満天の星空が、神秘そのものの天の川が、そしてそれにも増して、心身の全てを賭けて座っている禅男、禅女の熱い心に助けられてこの接心(集中坐禅週間)を乗り切ることができました。

「醒(せい)あり」と言ったところでしょうか。

体は老化の道を進んでも、心はそうじゃありませんぞ!そんな坐禅の旅でした。とても嬉しかったのです。

おだてられて、今年の三月には、ドイツのミュンヘンとオーストリアのウィーンでの坐禅行参加が決まってしまいました。世界の若い青年僧、熱心な仏教信者がこの老僧を待ってくれています。此処は何としても意気に感じて応じるのが禅僧でしょう。

「坐禅の功徳」と申しますか、永らく座ってきたのがようやく花咲きかけた、そんな嬉しさです。

一人でも多くの檀家さんと一緒に座りたい。今年の念願です。

ご一同様のご平安、心より願いまして新年のご挨拶を申し上げます。

 

平成三十年一月 新春      保寧寺小住 小崎 無一 拝

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